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ハワイに行ってチップ文化について考えた

Diary Trip Thought

ハワイに行ってきた。アメリカは「チップ」の文化が深く根付いており、たとえばレストランのウエイターなど、チップをもらうことを見越して給与を低く設定されているといわれ、チップを払うことはアメリカでは常識とされる。

チップ文化に馴染みのない日本人だと、「どんな場合に」「いくら」「どうやって」「どのタイミングで」渡すのか、いろいろと悩むことも多い。「ウエイターに対して支払うものだから、セルフサービスのお店にはチップは必要ありません」と解説する本などもあるが、レジにはチップを入れる瓶が置いてあったり、クレジットカードを通すと「チップを何%乗せますか?」と端末にボタンが表示されたりする。

「こんなに世界中の人を悩ませるなんて、チップ文化はクソ! いつもアメリカ人は合理性を重視するくせに、チップ文化を捨てるのにはずいぶん時間がかかるんだなwww」と思っていた。現に、チップは観光客へのわかりづらさがあり、「チップ不要」というお店も増えているとどこかで読んだことがある(要出典)。

ただ、まあ、郷に入ってはナントカというし、「払うべきところでは払わなければ」と払うことにした。チップを払う機会が何度かあって思ったのは、ハワイ(アメリカ)では受け取った人は本当に嬉しそうにしてくれるということだ。いや、日本で「ありがとうの気持ち」って100円渡したら、それ、逆にムカつくでしょ(多分1,000円でもムカつくはずだ。特に自分より若い男から渡されたなら)。この「ムカつく」のは、おそらく日本人には「感謝の気持ちをチップで示す」という「チップ文化」がないということなんだろうと思う。

アメリカ人はチップを使うことで「感謝の気持ち」を伝えるためのバリエーションの幅が日本人よりひとつ広いんだと思うようになった。日本でも小さな感謝の気持ちを100円から伝えるという文化が根付けば、小さな感謝が連鎖し、国全体が少しハッピーになるんじゃないかと思ったりもした。